【箱根駅伝2020振り返り】〜東洋大学〜

こんばんは。箱根駅伝に出場したチームの結果を振り返るシリーズとして、今回は東洋大学箱根駅伝について振り返っていきます。

 

学生長距離界最高峰のランナーに成長を遂げた相澤を中心に、箱根駅伝では6年ぶりの王座奪還を目指して戦いました。

 

結果

総合:10位 10:59:11

往路:11位 5:29:15

復路:7位 5:29:56

14位 1区 西山和弥 3年 1:03:15 区間14位

 7位  2区 相澤晃 4年 1:05:57 区間賞 区間

10位 3区 𠮷川洋次 3年 1:03:33 区間13位

14位 4区 渡邉奏太 4年 1:06:05 区間20位

11位 5区 宮下隼人 2年 1:10:25 区間賞 区間

 7位  6区 今西駿介 4年 57:34 区間2位 区間

 7位  7区 蝦夷森章太 2年 1:03:32 区間6位

 7位  8区 前田義弘 1年 1:06:08 区間6位

 7位  9区 大澤駿 3年 1:10:02 区間9位

 10位 10区 及川瑠音 1年 1:12:40 区間19位

これまで2年連続で1区区間賞を獲得していた西山がトップと2分2秒差の14位と大きく出遅れるまさかの展開に。その後2区の相澤が箱根駅伝史上最高の留学生であるモグス(山梨学院大)の記録を上回る区間新記録の快走で7位に浮上します。

相澤の快走で火がついたかと思いきや、3区𠮷川が区間13位、4区渡邉が区間20位と振るわず、14位に後退。4区終了時点でトップと8分14秒差が付き、これ以上離されてしまうとシード落ちの可能性も考えられてきました。

 

しかし、東洋大はまだ諦めていませんでした。

 

5区宮下が区間賞、区間新記録の走りで3つ順位を上げ、11位で往路を終えると、6区今西も区間新記録の快走で前を猛追。7位に順位を上げると7区蝦夷森、8区前田共に区間6位の好走を見せ、9区まで7位をキープしますが、10区1年生の及川が区間19位と振るわず、3つ順位を落とし辛くもシード権は獲得できたものの総合10位、12年ぶりの総合二桁順位となりました。

私的MVP

♢宮下隼人 2年 5区区間賞 区間

3区4区と順位を下げ、14位まで転落していった東洋大学、このまま負の連鎖が続けば、シード落ちも考えられる状況の中走り出した宮下、すぐ後ろからは経験者である畝拓夢(中央大)が追ってくる状況で、すぐその畝を引き離し、前を猛追、中盤で追いついた畝歩夢(中央学院大)との11位争いにも競り勝ち、3人抜き、区間賞、区間新記録の快走でシード権が見える位置まで追い上げる快走を見せました。

感想

東洋大らしくないレースが続いていった格好となりました。これまで11年連続で3位以内を守ってきた大学が、今年は10位、どんなに実力がある大学でも一歩間違えれば下位に転落してしまう箱根駅伝の怖さを改めて痛感させられました。

その中でも、2区の相澤がモグスの記録を破り、5区宮下も飯田貴之(青山学院大)や浦野雄平(國學院大)らのタイムを上回る区間新記録で区間賞の走り、6区今西も、物凄い走りを見せた館澤亨次(東海大)には及ばなかったものの、前回の自身のタイムを38秒上回る区間新記録の激走、7区蝦夷森、8区前田ら下級生コンビが区間6位でまとめ上げるなど、収穫も多かったレースとなりました。

来季に向けて

相澤、今西、定方といった安定感抜群の4年生が卒業します。チームには相澤のような絶対的な力を誇る選手はいなくなります。西山、𠮷川、大澤ら駅伝経験者の多い新4年生の奮起が躍進の鍵を握ります。来季こそ、強い東洋大が形成されることを心から願っています。

 

今回はここまでになります。次回も箱根駅伝の振り返りを行なっていきますので、どうぞ宜しくお願いします🤲