【箱根駅伝2020振り返り】〜帝京大学〜

こんばんは。箱根駅伝に出場したチームの結果を振り返るシリーズとして、今回は帝京大学箱根駅伝を振り返っていきます。

 

ハーフマラソンの平均は全大学中3位と総合力の高さを生かして箱根駅伝初優勝、5強崩しを虎視眈々と狙いました。

 

結果

総合:4位 10:54:23

往路:6位 5:27:15

復路:3位 5:27:08

8位 1区 小野寺悠 3年 1:01:32 区間8位

5位 2区    星岳   3年 1:07:29 区間9位

4位 3区 遠藤大地 2年 1:01:24 区間2位 区間

5位 4区 岩佐壱誠 4年 1:02:11 区間6位

6位 5区 平田幸四郎 4年 1:14:40 区間18位

8位 6区 島貫温太 4年    59:56 区間13位
8位 7区 中村風馬 2年 1:04:13 区間9位

6位 8区 鳥飼悠生 3年 1:04:50 区間3位

6位 9区 小森稜太 4年 1:09:26 区間5位

4位 10区 吉野貴大 4年 1:08:43 区間2位 区間

 

1区の小野寺がハイペースの中区間8位と流れを作ると、2区の星が先頭集団を追いつこうとせず自分のペースで刻み続け、先頭集団からこぼれ落ちた選手を拾い前を追いかけ続け、2区終了時点ではトップと27秒差の5位。序盤の流れを重要視していた帝京大学にとって100点満点の出だしになったのではないでしょうか。

3区では遠藤が区間新記録の区間2位の快走で4位に順位を上げると4区岩佐が区間6位と粘り、5区の平田は区間18位と振るわなかったもののトップと5分59秒差の6位で往路を終えました。

復路では6区で2つ順位を落としますが、8区の鳥飼が区間3位の走りで再び6位に浮上し、反撃の噴煙を上げます。9区小森が区間5位の好走を見せると10区吉野が猛烈なペースで追い上げ17kmすぎで3位争いの集団に加わります。結果的には吉野は区間新記録の区間2位の快走で國學院大に次ぐ過去最高の4位でのフィニッシュとなりました。

私的MVP 

星岳 3年 2区9位

襷を受けた時にはトップと19秒差の9位。すぐ前には青山学院大、早稲田大がいる状況であり、先頭集団に追いつくことも考えられましたが、あえて自分のペースで行くことを選択。それが功を奏し、先頭集団からこぼれ落ちて来た選手を拾い上げ、順位を3つ押し上げる快走を見せました。

感想

中野監督の言う通り「劣勢になっても、劣勢のまま終わらなかった」と順位以上に手応えを得られる結果となりました。復路だけの順位は東海大青山学院大に次ぐ3位と、エースを往路に配置していながら力のある所を見せました。目標としていた初優勝はならなかったものの、10区間中7区間帝京大新記録をマークし、東洋大駒澤大といった強豪校を抑え4位に食い込むなど、存分に持ち味を発揮できたレースだったと思います。

来季に向けて

主要区間を務め上げてきた岩佐、過去2回は山を務めた平田、島貫、終盤区間で見せ場を作った小森、吉野らが多種多様な世代が卒業し、今回箱根を走った選手は5人残ります。山を走った選手が抜けるのは痛いですが、1区2区3区と前半3区間を走った選手は健在。エース格の部分では間違いなく歴代で最強です。もう他校も無視できない存在になったでしょう。あとは中間層の部分を強化するだけです。中野監督がまたどんなチームを作り上げてくるのか注目です。

 

今回はここまでにします。次回も箱根駅伝の振り返りを行いますので、どうぞ宜しくお願いします🤲